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Nouns に見る派生の活性化手法
Nounsはブロックチェーンの分散化を生かしたNFTプロジェクトとしてEthereumの思想が好きな方には人気のあるプロジェクトです。私もできれば1個欲しいと常々思っていますが手が出ません。
Nounsを30秒で説明
上記のような絵をみなさんもTwitterなどで見かけたことがあるはずです。特にメガネが特徴です。
Nounsは毎日行われるオークションで1体ずつ販売されるNFT
画像はオンチェーンに格納されEthereumと同等のライフタイムを確保
画像はCC0であり他のプロジェクトも自由に使うことができる
1号は613ETHで販売され、昨日の556号は31ETHでした。毎日2−3桁ETHの価格で販売され、売り上げが全て Nouns DAOのトレジャリー(オンチェーン金庫ですな)に100%送金されます。
その使用方法はNoun NFTを持つDAOメンバーにより決定されます。
詳細解説はイーサリアムnaviの神記事をぜひ参照ください。 Web3時代の最先端NFT|これぞ真のDAOであると名高い「Nouns DAO」とは何かを分かりやすく徹底解説!
上記の記事を書かれたでりおてんちょうさんは、この記事の執筆後 NounsDAO Japanを開設しNounsの日本での普及を加速させました。
他には類を見ない仕組みと特徴のある見た目で、CryptoPunksやBAYCに並ぶレベルでの知名度を誇ります。原稿でも557個しかNFTが存在しませんので、他のNFTに比べて所有者が極端に少ないです。毎年365人しか増えない世界です。
しかしながら、Nounsの周辺には所有者数をはるかに超える数の人間がおり、コミュニティを形成しています。Twitterのフォロワー数も7.3万人います。
広がりを見せる派生プロジェクトと階層化
NounsのNFTを形成する画像のパーツ並びにシステムを動かしているプログラムは全てオープンソースで誰でも使用できるようになっています。デザインも再利用しやすいもです。下記はアセットのページですがぜひ使ってという雰囲気がありありとでています。
またFoudingでプロジェクトの資金面のサポートもしています。FoundingはProp Houseと呼ばれる方法でNounsDAOへの直接プロポーザルではなくより最適化した方法での提供も開始されています。
NounsをサポートするコミュニティがNounsから資金提供をうけ、それぞれのコミュニティの方針に沿ってFoundingを行う仕組みです。
Nouns DAO Japanでも6回にわたるラウンドが行われ245の提案と51ETHの資金提供が行われました。Nouns DAO Japanの場合は、独自のPFPを持っています。
ProjectはNFT発行である必要はなく多彩なものが存在します。元祖 Nounsを購入して本家への発言力を強めようというもまで!すでに2つのNounsを手にいれています。2つ手に入れると提案があげられるようになるそうです。


あと ○ x Nounsという方向性のNFTプロジェクトももちろんあります。SUNGとNounsを合成した新キャラクタですね。SUNGというのもNFTプロジェクトです。かわいいですね。


また大型派生プロジェクトに Lil Nounsがあります。こちらは15分に一度というレートでNounsをうみだしていくというものです。Webを見ると本家とほぼ同じものであり、そのままパクって15分に短縮したよねと言っても怒られないレベルにそっくりです。
本家の運営とは違う方が立ち上げたプロジェクトであり、もともとオープンソース歩の世界なので特にNounsのコミュからも嫌われるどころか中心の派生プロジェクトの一つとして存在しています。すでに7089個が生成され、0.15ETHで落札が行われています。また11番目のLiNounをNounsDAOに贈呈しています。
1万に届こうかいう数がNounsを手に入れられない人々へオルタナティブを提供しているのかもしれません。
派生が生き生きとしている
ここまで紹介したなかでお気づきになった方もいるかもしれませんが、NounsDAOを中心に別のDAOがつながりをもちNounsの文化圏を形成しています。LiNounを許容するくらいの自由度を持たせ、資金提供も行なってきた結果の姿でしょう。
BAYCやCryptoPunksには見られない構造がここに見られます。
BAYCは自社のIP所持者に新たなIPをエアドロップし権勢を拡大していきました。オリジナル所有者はエアドロを販売することで富を得ました。また、近々ではThe OtherSideというメタバース構想にて他のIPを含めたグループ化を行い力を強めています。
CryptoPunksは自社での派生は作りませんでしたが、類似のPunksを冠したIPが拡散されましたが、大成功したプロジェクトはみられません。
派生は難しいし、偽物に思われるリスクもあります。NounsDAOはとても珍しい存在なのです。その多くの活動がスマートコントラクトを活用したシステムで行われているのが、また良質な実行者を集めていると感じられます。
CC0の力を活用できている稀有な例だと言えましょう。Prop Houseという系列コミュニティに資金の使用法を委譲するシステムも素晴らしいと感じます。このあたりは人間社会でもよく行われているところですが、DAOにおいてうまくやっている例を他では見かけません。
とはいえ残酷なものでNounsからの派生とはいえ全然成功するとは限らず、気づかれずに終わってしまうプロジェクトもあります。
IPやブランドが自由に使えても結局はプロジェクトの成功の鍵はそこ以外のところに置かれるようになってしまうのでしょう。
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あとがき
oneseepからのお年玉企画はあれにしましょう。
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