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BRC-20の誕生を見ておこう。BitcoinのERC-20的な
タイムラインで BRC-20というワードをみかけたことがあるのではないだろうか。フォロワーさんにはEthereumに馴染みのある方が多いのでもしかしたら初耳かもしれませんね。
Bitcoin版のERC-20
命名はダイレクトにEthereumの Fungible Token ERC-20をもじったものです。そして中身もFungible TokenとしてBitcoin世界にて作られたものです。Fungible Tokenは量で表せるトークンですね。$USDCとか$APEとか。普通の通貨みたいに量を自在に表すタイプのものです。ちなみに ETHは ERC-20じゃないですからね。
と話を戻しますが、EthereumのERC-20はスマートコントラクトの仕組みを用いてTokenの管理をして実現しています。さてBRC-20はどうでしょうか?最近は、BitcoinのL2でスマートコントラクト搭載みたいな話もでていますが、BRC-20は違います。
今年の2月に登場したBitcoinのNFTのOrdinalsを利用して作られたのでした!スマコン無しの世界でもFTがつくれちゃうのですよ。
どれくらいBitcoin界に衝撃を与えたか
source: https://dune.com/dgtl_assets/bitcoin-ordinals-analysis
こちらのグラフはOrdinalsの使用量ですが、4月20日あたりから急激に使用料が増えています。色を見てもらうとTextでの使用が多く、NFTっぽいImageの利用料を如実に凌駕しています。
動き的には、BRC-20は3月に Domo氏により発案され、いろいろ遊ばれましたがしばらく間があきましたが、突如4月後半になり大ブームが到来しました。
これはほぼ、BRC-20の効果だと思っていいです。BRC-20トークンをリスティングチェックしているサイトによると現在 6,146種類のトークンがあり、資産総額は$62Mだとか…(まじか!)
トップのtoken ordiはこの仕組みを発明したDomo氏が実験で作った象徴的なものでプライスレスといっていいでしょう。それ以降は、meme界ではよく見るお名前ですな…
その仕組み
Ethereumのスマートコントラクトを知る者からするとすごく構築構造は異なっていて、よりブロックチェーン的というか原始的な構造で作られています。
Domo氏はこの概念をこのページにまとめました。
https://domo-2.gitbook.io/brc-20-experiment/
これが史上初のBRC-20 TokenのDeployです{
"p": "brc-20",
"op": "deploy",
"tick": "ordi",
"max": "21000000",
"lim": "1000"
}
これはJson表記というWeb世界では一般的に使われるデーター表記方法です。このような、JsonをOridnalsでInscriptionとしてBitcoinに刻むのです。以上です!!
MintやTransferも下記のようにOrdinalsに適切な所有者が刻むとそれが正式なトランザクションとなります。
{
"p": "brc-20",
"op": "mint",
"tick": "ordi",
"amt": "1000"
}
{
"p": "brc-20",
"op": "transfer",
"tick": "ordi",
"amt": "100"
}
これらを正当な所有者がOrdinalsに刻んだものを集計してTokenの所有者ごとのBalanceを算出することができます。
Transferの場合は作成したinscriptionを実際に送り付けます。
Oridnalsの伝統的なNFTと異なり、ことあるごとにInscriptionsが行われるのでDuneの表のように圧倒的なトランザクション数があらわれることになります。いまやOrdinals系の人は心をうばわれた結果、jsonばかりがInscriptionsに埋められちゃうことになるわけです。
自分でDeploy
もちろん可能です。そのやり方はUmekoさんのスレがいいでしょう。こちらです。
https://twitter.com/NFTsistersJAPAN/status/1651768213422878720
詳細はUmekoさんの図解ツリーを参照いただくとして概要としてはuniSatというサイトで一連の操作を行うことができます。
自分のデプロイしたToken名が使われていないかチェックします。4文字がきまりのようです。それが空いていれば、Inscribeのタブで、DeployやMintが可能です。
正直メッチャ簡単です。。。ERC-20の比ではありませんな。支払いはBitcoinがなくても、Ethereumでも支払えます。Payのところで Pay with MixPayでOk.ただし、OrdinalsのWalletを用意しておく必要があるのでOridnals walletで開設しておきましょう。
最後に
OrdinalsはNFT起点のFTみたいな動きになりました。面白いですね。またスマコンがないのはなにやらBitcoinっぽくていいですね。
haru
は私がdeployしました。Mint体験してみたい方はぜひ。uniSatでMint可能です。価値はまったくありません。